ジーンズなどを企画、製造、販売する株式会社ジョンブル(岡山県倉敷市)は、テナント出店している「万代シテイ ビルボードプレイス」(新潟県新潟市中央区)の1階で1月30日までPRイベントを行い、新潟市南区の園芸家と共同で開発した果樹農家用のエプロンの紹介や26、27日は三条市内で農業にかかわる女性3人によるグループ「農業Crew(クルー)」も出店した。
ジョンブルの扱う商品を紹介しており、なかでも「生活を豊かにするためのワークウエア」をコンセプトに「makerfood」のレーベルでリリースしているワークウエアを前面に出している。岡山のコーヒー専門店とコラボれーションしたカフェスタッフ用エプロン、ワインスタイリストとコラボしたソムリエ用エプロン、茶を扱う簿ランドとコラボしたエプロンなど、職業を限定、特化した十種類以上のエプロンを展開している。
そのうち果樹農家のエプロンは、株式会社阿部農園(新潟市南区)とコラボして昨年6月に発売した。長時間の着用を想定して肩部分は広めのテープを使い、袋かけ作業がしやすいように前の高めの位置に大きなポケットをつけた。
背後はベルトループをつけて作業ベルトが付けられるような形にするなど、果樹農家が使いやすい工夫が凝らしてある。生地はオリーブカラーでデザイン性も高く、阿部農園のアドバイスを得ておしゃれで機能的なエプロンに仕上がっている。価格は1万2,000円。
共同開発した阿部農園の阿部健太郎取締役(34)は、「ものづくりに対する共感やリスペクトがなければ、いいものは作れない。作業にもいい雰囲気があってこそ、いいものづくりができる。ちょっと高いエプロンでもこれも農業の一部だと思ってもらえる人に着てほしい」と話している。
また三条市の栄地区の農家に生まれた同級生、長野美鳳さん(26)、金子理紗さん(26)、小川沙織さん(26)の3人が農業を始めようと昨年、つくったグループ、農業Crewも参加した。昨年の盆に三条市の中央市場で開かれた二・七の市に出店し、その後もケータリングなどを手がけている。
今回のイベントでは、26、27日と特Aランクを受けたコシヒカリをおしゃれなパッケージで販売した。長野さんは「わたしたちの取り組みを知ってもらう機会になればと参加しました。農業を身近に感じてもらえればと思う」と話していた。
(佐藤)