3月29日告示、4月7日投開票の新潟県議選三条市選挙区(定数2)に立候補を表明している元職の坂田光子氏(64)と三条市議の河原井拓也氏(33)の2人から自民党の公認願があり、党県連に対して三条支部(山田富義支部長)は両氏、栄支部(木菱晃栄支部長)と下田支部(小出子恵出支部長)は河原井氏だけを公認申請することを決めた。三条市選挙区は過半数の2支部以上の公認申請ががなければ党県連が公認申請を受け取らないのが慣例で事実上、河原井氏だけを公認候補として一本化を進めることになった。
5日午後1時半から記者会見して発表したもので、各支部長と河原井氏、栄支部の佐藤和雄事務局兼会計も同席。この日付けで党県連に河原井氏が公認申請する。栄支部と下田支部は坂田氏の公認は申請しないが、推薦している。
三条支部の山田支部長は、「ここ(記者会見)に坂田光子さんも座ってもらうのがわたしの描いたシナリオ」とし、三条支部は前日の役員会で2人とも公認申請を決め「われわれとしては粛々と両陣営を見ていきたい」とした。
「わたくしごと」と前置きしたうえで、支部長3人で河原井氏に出馬要請したこともあり、「一丸となって河原井氏を当選させるように頑張る」。出馬を表明している三条市議の杉井旬氏(57)は相当の知名度と応援がある「いちばんの脅威」で、「自民党2議席はまず無理なので河原井氏だけでも1議席を死守したい」と話した。
栄支部の木菱支部長は「いろいろ議論したが、勝つ方法、勝つ人、勝つ候補をということで検討した」とし、「若さと議会経験のある河原井君が適任ではないかと支部としてまとまった。全会一致、異論のある人はひとりもいなかった」。
下田支部の小出支部長は「どの人が三条のためになるか。それだけが候補者になってもらう人を選ぶ基準だったので、河原井さんが出てくれるなら、ほかに3人の名前があがっているが、河原井さんしかいないんじゃなかと考えた」。
河原井氏は、1月の後半に立候補の要請を受け、自民党議席の確保と三条市民のために立ち上がってほしいと求められたことを話した。坂田氏の元事務所職員だったことと、昨年の市議選で2期目の当選をしたばかりで経験が浅く、悩みに悩んだが、「三条市のためにわたしの力で役に立てるならと立ち上がり、県政にのぞんで三条市のためにやっていきたいと決断した」と話した。
政策については、「医療関係なら誰にも負けないという自信がある」とし、県央基幹病院の医師や看護師の確保、療育センターや子ども病院の設置、産業振興では後継者育成、中山間地の農業支援や6次産業化などをあげた。「医療関係に特化してやっていきたい」、「何ができるか、何が必要かを話し合って今後、政策についてもじっくりと決めていきながら皆さまにさまざまな手法で訴えていきたい」とした。
会見の最後で河原井氏は、市議選で当選して以来、地域で続けてきた月一座談会を県議選で当選しても続け、フィールドは変わっても三条市のために働き、「選挙は戦いだが、終わればノーサイドでしっかりと三条市と連携を図りながら県議ふたり一緒になってこの市のためには働かなければいけないと思っている」、「県議会は遠い存在だったが、それを近づける役割を果たさなければいけない」、「しっかりと仲介役を担うべく見解に立候補した皆さんは同じ思いをもっていると思うが、ほかの候補者にひけをとらない」などと決意を話した。
また席上、三条市の国定勇人市長が河原井氏の活動を高く評価し、自民党県議として三条市のために長く活躍してもらいたい、若さが重要で自民党議席死守のため全面的に河原井氏を支援するという話があったことことも紹介した。
(佐藤)