任期満了に伴う新潟県・加茂市長選(4月14日告示、21日投開票)で7期目を目指す現職の小池清彦氏(81)の後援会事務所開きが10日行われ、支持者ら約150人が出席。小池氏とは東大法学部時代に親友だった元金融相の亀井静香氏(82)も激励に応援に訪れた。
小池氏は公約として、県立加茂病院の産婦人科の産科専用個室の20室の確保や特別養護老人ホーム第四平成園の開設、市内小中学校体育館への冷暖房設備の設置を掲げた。また、東京五輪にロシアの男女体操チームが加茂市で事前合宿、出場選手の選考を行うのに伴って約7千万円をかけて体操トレーニングセンターに五輪用の機材を導入、整備することを話した。
加茂市長選では、小池氏のほかに前回の加茂市議選で最多得票で初当選した藤田明美氏(47)が名乗りを上げている。藤田氏に対して小池氏は「両方の主張がまったく正反対なことは今回が初めて」、「相手方は日本会議の関係で、右翼の右翼、右の右。わたしは保守系と革新系の両方の方々の大変な支援をいただいている」と違いを強調した。
加茂市では細かく分類したごみの分別収集を行っていないが、小池氏は藤田氏がごみ袋を透明にして有料化しようとしていると批判した。「家庭のごみの中に瓶が入ってるかどうか見るんだと。そんなばかな。加茂市民にそんな人はいませんよ」、「黒いごみ袋こそ加茂市の市民に対する信頼の証」と話した。
加茂市長になって6期、24年。「本当に市民の皆さまおひとりおひとりを幸せにしてくださる方がおられれば、ちゃんと財政運営から何からしっかりやってくださる方がおらられば、わたしは立候補はする必要は、もう6期もやっておりますので、まったくないわけでございます。そういう心境で出てきている」。
さらに、「(市長は)はたから見ると最もお人好しに見える人でなければならない。一人ひとりの市民から何を頼まれても全部イエス、イエスという人でなければならない」とし、「この財政運営を長いスパンで考えてちゃんとやってくれる人でなければ」、「そういう人がぜひ現れてくれることを請い願いながら立候補している」と、やむを得ない立候補であるとした。
また、「選挙はあるべきもの」、「選挙をしないと市民の皆さま方のありがたみが身にしみない」、「投票用紙に小池清彦と書いていただくことは大変なこと」とも話した。
亀井氏には、建設大臣当時に加茂大橋の建設を採択してもらったことや、国交省の河川占用許可を受けている信濃川河川敷が1999年度に果樹の新植、補植を禁止する条件を亀井氏のおかげで撤回されたことに感謝した。
亀井氏は「加茂の町は日本のなかでも非常に住みやすい、いい所になっている」、小池氏は「まっすぐ青竹のような男。もっと清濁あわせ飲むようなところもあった方がいいと思うが、濁が飲めないような男」と評し、「こうなったらしょうがない。死ぬまでやれよ。それが迷惑だと思えば、加茂の人があんたをやめさせてくれるわけだ。落選させてな。それまでやりまくったらいい」、「無二の親友だと思っている。お互いに頑張りましょう」と激励した。
吉田淳二後援会長は「これからもどんどんと皆さんの幸せを願って行動をとると思う」とし、「もう1期、お任せいただきたい」と支援を願った。最後はガンバローコールで締めくくった。事務所は北越銀行加茂支店向かいの空き店舗。
(佐藤)