2月24日(日)まで新潟県長岡市上の原町の長岡市栃尾美術館で全国中学校美術部作品展「第12回アートグランプリ in SAKAI」長岡巡回展が開かれており、入賞した全国トップレベルの中学生の作品が並んでいる。
大阪府堺市で毎年開かれている全国初の中学校美術部の全国大会。第7回から毎年、栃尾美術館が巡回展会場のひとつになっており、ことしも1月の本展のあと全国5会場で巡回展が計画されている。
ことしは全国374校から3,899点の応募があり、そのななからグランプリをはじめ入賞作品36点を展示。あわせて新潟県内から入選した1点と佳作3点の計40点を展示している。
長岡市栃尾美術館で巡回展が開かれているからか、県内作品は4点のうち3点が長岡市で、さらにうち1点は地元栃尾地区の中学校の生徒だ。
中学生とはいえ全国の粋が集まっているだけに、そのレベルの高さに衝撃的と言えるほど圧倒される。美術部の中学生はもちろん、美術に興味のあるなしや世代にかかわらず中学生の可能性の広がりや純粋な感受性など日常では得難い感動を味わえるはずだ。
関連イベントとして2月23日(土)午前10時から正午までアートじしゅけん新潟主催の「多世代で対話型鑑賞」が行われる。長岡近郊の中学校美術部員と一緒に、子どもからおとなまで多世代で展示作品について意見交換するもので、申し込みは必要なく、無料で誰でも参加できる。
アートグランプリとあわせて2月24日まで「ふるさとのこどもたち展」と市民ギャラリーで「小さなアール・ブリュット展」も開かれている。「ふるさとのこどもたち展」は栃尾地域の7つの幼稚園、保育園、こども園の園児が制作した絵画と工作256点を展示。色紙を切り張りした平面作品や紙で作っただるまやぱくぱく人形などが並んでいる。
2月17日(日)は午前9時半から11時半までオープンアトリエ樹脂ねんどで作る「くるくるキャンディー」を行い、申し込み不要、参加費100円で樹脂粘土を使ったカラフルなキャンディーのストラップを作る。
「小さなアール・ブリュット展」は、長岡市栃尾美術館近くの地域活動支援センターキッズサポートつむぎに通う4人の小中学生クリエーター作品を展示。アルファベットや数字のデザイン、ラジオの交通情報から空想して描いた地図、すごろく、粘土などを披露している。
館内は子どもたちの作品で満たされている。いずれも観覧無料。午前9時から午後5時まで開館、月曜は休館日で、祝日の翌日の12日も休館。問い合わせは長岡市栃尾美術館(電話:0258-53-6300)へ。
(佐藤)