4月の新潟県・加茂市長選に立候補する藤田明美氏(48)の後援会は24日、加茂市番田の後援会事務所で事務所開きを行い、支持者ら約140人が出席。藤田氏は「わたしたちの子どもの世代まで課題を先延ばしすることは絶対にしません」と決意を示した。
午後2時に開会し、後援会関係者と支持者、来賓の森山一理加茂市議会議長、大平一貴加茂市議、桑原圭美南魚沼市議、堀勝重燕市議、渡辺美絵見附市議が出席した。事務所には内閣府副大臣の塚田一郎参院議員、三原じゅん子参院議員、石崎徹衆院議員、森山一理加茂市議会議長、桑原圭美南魚沼市議らのため書きが並ぶ。加茂市・青海神社古川修権禰宜による必勝祈願祭神事、吉田基行後援会長代行、森山議長、渡辺市議のあいさつに続き、藤田市議が決意表明を行った。
藤田氏は、来賓の市議らを紹介しながら、市内外の市議との交流や活動を通じてさまざまな刺激をもらっているとし、「近隣の議員さん、加茂の議員さんから刺激をもって活動をさせてもらって、刺激を受け過ぎたところもありまして、今、私自身はもっと加茂市をよくしたいという思いから市長選に立候補したいという気持ちが強くなっていきました」と立候補への経緯を話した。
加茂市外の市議との勉強会や交流から「加茂市だけなんかちょっとおかしいかなと思うところがありまして」と述べ、報道されている部分では、小中学校の部活動の在り方について、財政調整基金が少なくなったということ、土砂災害の警戒区域の指定、ごみ処理施設のダイオキシン、県央応急診療所の負担金の問題などがあるが、今に始まったことではなく、以前からの課題。
それ以外にも、総合計画がない、自主防災組織がない、障害者自立協議会がない、学校の耐震化が遅れていると例をあげ、「加茂市だけ無い、でも本当はあった方がいいんじゃないかというものがたくさんあります」と問題視した。
「一方で、加茂市には、高齢福祉がとても充実していたり、対応がすごく早かったり、農機具補助があったり、県内では早くに学校施設にエアコンが入ったりと、ほかの市町村に比べて先んじているものもあります」と肯定する。
藤田氏は、「限られた予算のなかで、何をどこに何のために使うのか、それを考えることがひじょうに大切なのではないか」と話し、予算の使い道を市民が納得しているのかと疑問視し、もっと市民の声を聞き、その声を反映させる予算組をする仕組みを作っていきたい。
さらに、こういった課題の根底には人口減少問題があり、加茂市は他市と比べても特に深刻とし、その現実を受け止めた政策が必要とした。
「私自身は、ダメだしだけというのは嫌いなので、加茂市のいいところも考えたい」と、豊富な自然や加茂市民の人柄など自慢できるところをあげ、さらなる活用の可能性を示した。
また、選挙の公約とする、「子どもから高齢者まで安心して暮らせるまちに」、「教育の質の充実で子育て世代に選んでもらえるまちに」、「市民全員が活気あふれる豊かなまちに」とする3つの柱から、中長期計画を立て財政の健全化・基金の積立をする、市立小中学校の教育環境を整える、若い世代が住みたい定住できる住宅環境を整備するなど14の考えを伝え、「加茂市のさまざまな課題を解決していきたい。そして少しでも若い世代に加茂市を選んでもらえるように頑張っていきたいと思っています」。
最後に、「加茂市の課題はたくさんあるんですけれども、わたしたちの子どもの世代までに、この課題を先延ばしすることは絶対にわたしはしません。それが、たとえ市議会議員1期しかしていないじゃないかというご意見もあったんですけれども、それでも市長選に出たいと思った大きな理由の1つです」。
「今の子どもたちの未来を創っていくのは、今の大人たちなんだと、そういう自覚をもって責任ある大人としての行動をして、加茂市のために私は全力で働いていきたいと思っています」と、静かだが一言一言に強い意志を込めるように話した。
決意表明のあと、全員で「ガンバローコール」を行い、必勝を誓った。
(坂井)