三条祭り若衆会(山崎晃史会長)は22日、三条祭り若衆会45周年記念式典を開き、1974(昭和49)年の同会発足から45年の節目を祝い、末永い発展を願った。
三条市、ジオワールドビップで午後6時半に開会し、三条・八幡宮の藤崎重康宮司や吉井直樹三条祭り祭典委員会委員長ら7人の来賓、歴代会長や大名行列参加団体など約60人が参加した。
三条祭り若衆会は、毎年5月15日に三条市・八幡宮の春季大祭で行われる三条祭りの「大名行列」の人員確保や行列の組立を行い、その伝統を次代に継承している。
高度成長期の後半、それまで祭りに参加していた地域の氏子や一般参加者が不足するようになり、昭和48年を最後に、人手不足を補うため参加していた県立三条職業訓練校(現県立三条テクノスクール)の生徒も参加できなくなった。このままでは翌年の大名行列は続けられないと、当時の三条青年会議所が同会を発足させ、その翌年から三条エコノミークラブ、三条TMクラブ(2002年に解散)が参加したという。健青会は発足前から参加している。
第37代会長を務める山崎会長(燕三条青年会議所より出向)はあいさつで、三条祭り大名行列が今のような形となり197年が経ち、若衆会も45周年を迎えられたことは、今日まで三条祭りの伝統を紡いで頂いた歴代会長、三条祭り関係団体、大名行列の下支えとなる青年団体、着付け方の皆さまのおかげと礼を述べた。
また、昨年、旧三条市の小中学校では5月15日を「キッズウィーク」(体験的活動等休業日)に充てて休校にしたことで、多くの子どもたちに観覧してもらった。ことしは三条市の「産業カレンダー」も5月15日を休みとしており、例年以上に盛大な祭りとなる事が見込まれるとして、「若衆会として、安全な大名行列を心がけるとともに、観覧してくれた子どもたちが将来、自分たちも参加したいと思えるお祭りになるよう、しっかりと伝統を継承していくには皆さまのご協力が不可欠になります」と述べ、協力を求めるとともに成功を誓った。
藤崎宮司と第21代会長も務めた吉井祭典委員長の2人の祝辞に続いて、第32代(2014年)から第36代(2018年)の歴代会長表彰を行った。
被表彰者を代表して第32代会長の原田洋一さんがあいさつ。人口減少社会になり、今度、担ぎ手を集めることが難しくなることがおおいに予想される時代になっていくとして、「その時にまた45年前のように、なり手がいない悩みの中で若衆会が結成されたように、三条祭り大名行列を100年、200年と残していくうえで、このころに1つの大きな革新があったんだなと後の世の人たちが言ってくれるような身変わりも大事になってくるのでは」と述べ、伝統を繋ぐさらなる変化に期待した。
表彰された歴代会長は次の通り。敬称略。
▲第32代会長=原田洋一▲第33代会長=飯塚一樹▲第34代会長=矢島直樹▲第35代会長=梅田裕基▲第36代会長=小林秀徳
(佐藤)