外務省と在ロシア連邦日本国大使館は3月2、3の2日間、ロシア・モスクワで日本各地の魅力発信が目的のプロモーション事業を行われた。3日午後のスペシャルセレモニーでは、マルト長谷川工作所(新潟県三条市土場)社長の長谷川直哉さん(45)が2018平昌五輪で女子フィギュアスケートの金メダリスト、ロシアナショナルチームのアリーナ・ザギトワ選手に直接、同社のネイルニッパーをプレゼントした。
イベントには、北海道、茨城県、新潟県、山口県、沖縄県の5自治体が参加。モスクワのショッピングモール「アトリウム」を会場に2日間にわたって参加自治体の出展コーナーを設けたほか、参加自治体により地域の魅力紹介ステージ、ワークショップ、文化パフォーマンス、日本食イベントなどが行われた。
そのなかで任意団体の燕三条貿易振興会が新潟県として参加し、出展コーナーではマルト長谷川工作所、高儀、パール金属、トップ工業、山谷産業、浅野木工所、田中衡機工業所の7社の製品を展示。長谷川さんは燕三条貿易振興会の会長として会場へ出向いた。
スペシャルセレモニーは、ゲストのザギトワ選手に参加自治体から1つずつプレゼントすることになり、新潟県からはマルト長谷川工作所のネイルニッパーをプレゼントした。ザギトワ選手は昨年、秋田犬保存会から贈られた秋田犬のマサルとともに登場した。
長谷川さんは「ロシアの女性は美人なのでザギトワ選手がきれいだったというのは野暮かもしれませんが、オーラがありました。いい機会をいただきました」と喜ぶ。
また、会場は「ものすごい人出で驚きました」と言い、燕市の大岩彫金の大岩信夫さんによる彫金のワークショップも大盛況だったと言い、反響の大きさに長谷川さんは手応えを感じた。
(佐藤)