三条商工会議所青年部(曽根忠幸会長)は、燕三条地域の企業を擬人化したキャラクターと業種にちなんだ必殺技などを描いたトレーディングカード「匠の守護者」を日本アニメ・マンガ専門学校の協力で制作。これまでにない手法で企業の魅力を発信する。
4日、三条商工会議所で発表会を開き、曽根会長、山村興司副会長、燕三条企業トレーディングカード事業を担当する燕三条セールス委員会の畠弥真委員長が出席して『匠の守護者』をお披露目し、3月21日の発売を発表。各企業のキャラクターを作った日本アニメ・マンガ専門学校=新潟市中央区=のゲーム・デザイン業界を目指す「キャラクターデザイン科」の1年生10人と同校講師も同席した。
トレーディングカード「匠の守護者」は、参加企業20社の20種類。各社の取り扱う商品や作業するための道具などを手にしたキャラクターが描かれ、その必殺技や武器を紹介。
同青年部メンバーの佐久間食品(株)の「おからクッキー2枚入り」にカード1枚がおまけとしてつくかたちで、3月21日から三条市内の道の駅などで販売する。価格は200円。
武器には、伝統工芸的庖丁、巨大な金切りハサミ、ハケ、光精密切断刀、畳庖丁、錦鯉、和食逸品、紅玉のメガネレンチ、Hトーチ、スコップ、黒鍍金。必殺技には、ラップ&パック、藍庭流庭術 余白、アバンダント・ランド、しりしりアタック、プレスボイル、エリッゼステーク、熱間温間ブラントカット、インジェクションスクリュー、コッパカッターなど、家庭にもある身近な道具から、その業界以外では聞くことのない専門用語も登場する。
キャラクターの制作は、同専門学校の学生10人が、1人2社ずつを担当した。各社に訪問して実際の仕事を見たうえで、事業の特徴や担当者の希望するイメージなどを聴き、完成させた。
同青年部では、20代から40代の女性をメーンターゲットと捉え、ゲームの『刀剣乱舞』も意識する。新たな層に向けて燕三条の企業の魅力をアピールするとともに、SNSを使った広がりにも期待している。
また、キャラクターは、各企業の2次利用も可能なことから、名刺やパンフレットへの使用を検討する企業もある。
今後は参加企業を増やしたいとし、三条市をはじめ燕市の企業にも呼びかけていく考えだ。
(坂井)