4月21日(日)にことしも新潟県燕市の大河津分水で行われる「つばめ桜まつり第77回分水おいらん道中」で、おいらん役を務める3人が3月9日、決まった。ことしはいずれも燕市ゆかりの3人が選ばれた。
一般社団法人燕市観光協会(山崎悦次会長)と燕市が主催し、毎年行われている全国から見物客を集める伝統行事。総勢約60人からなる行列が分水地区の地蔵堂本町通りと大河津分水桜並木を練り歩く。その花形を務めるおいらん役は毎年、公募している。
ことしは全国から昨年より1人多い41人の応募があり、2月25日に一次審査を行って選出した16人で3月9日、二次審査を行って3人を決めた。おいらん役に選ばれたのは、新潟市に住む看護師斉藤若菜さん(22)、東京都に住む会社員阿部由香さん(31)、燕市に住む会社員南山陽子さん(26)。
斉藤若菜さん(22) 2度目の応募でおいらん役を射止める
斉藤さんは分水地区出身で学生のときに応募したことがあり、2度目の応募でおいらん役を射止めた。「皆さんに笑顔を感動を与えられるように精一杯、おいらん役を頑張っていきたい」。地元分水出身でおいらんは身近な存在で、「ほかの市や県外の人にも感動を与えられるようにPRできたら」と話した。
阿部由香さん(31) 平成最後でチャレンジしたい
阿部さんは東京に住むが燕市分水地区の渡部出身。「東京にいる友人や家族にも声がけして多くの方に分水のおいらんを楽しんでいただけるようにPRしたい」。昨年、分水の祖母が亡くなり、「そのときにやり残したことは何かと思ったときに、やっぱり一度、平成最後ですし、チャレンジしたい」と応募した。
南山陽子さん(26) おいらん道中の体験を漫画で発信したい
南山さんは神奈川県出身で、昨年4月に大学に通っていた京都から燕市へ移住。「広く地元や他県の人にももっと多方面の違った方向の方にも興味をもってもらえるように」、移住したので燕市に知人や友人がなく、「地元のイベントに参加してそれをきっかけにもっといろんな方と交流をもちたいと応募した」と動機を話し、「分水おいらん道中にかかわった自分の体験のレポートを漫画にして配信したい」と意欲を話した。
おいらんには桜太夫、信濃太夫、分水太夫の配役があり、3月23日の最初のおいらん道中の練習会で配役を決める。その後、4月5日、17日と計3回の練習会を行って本番を迎える。
(佐藤)