国交省北陸地方整備局新潟国道事務所が新潟市南区で整備を進めてきた国道8号白根バイパスが10日、全線開通した。10日は全線開通式や開通記念イベントが行われ、渋滞解消や交通事故の減少が期待される全線開通をあげて祝った。
白根バイパスは、国道8号の東側を並行して走る保坂−戸頭間の総延長5.9km。1988年に都市計画決定され、91年度に事業化、2000年度に着工。2015年3月にまず三条市寄りの鯵潟−戸頭間3.9kmが開通。今回で残りの保坂−鯵潟間2kmが午後3時に開通し、全線開通となった。4車線化を目指すが、暫定2車線の開通。総事業費用は約400億円。
バイパス開通により、市街地を迂回(うかい)してスムーズな通行が可能となり、新潟市南区唯一の公共交通機関である路線バスの利便性向上が期待され、国道8号の混雑に起因する交通事故の減少も期待される。
10日は白根学習館で開通式、白根バイパスの鯵潟地内で開通記念イベントが行われた。中原八一新潟市長、塚田一郎国土交通副大臣のほか、菊田真紀子衆院議員や国定勇人三条市長も参列し、記念イベントではテープカットやバルーンリリース、開通パレードなどを行った。
絶好の好天に恵まれ、大勢の市民がイベント会場を訪れた。渋滞緩和を期待する一方、なかには「国道8号沿いの店がさびれるのでは」と心配する声もあったが、暖かい陽気のなかでさまざまなイベントで過ごしていた。
(佐藤)