三条市南五百川、八木ヶ鼻温泉「い湯らてい」では、「平成」が幕を下ろす4月30日まで、「“平成”お貸しします!」と題して昭和64(1989)年の新元号発表記者会見の様子を再現した撮影コーナーを設置しており、来館者が記念撮影を楽しんでいる。
昭和64年1月7日、当時の小渕恵三官房長官が「平成」と墨で書かれた文字を入れた額を掲げて「新しい元号は平成であります」と発表した記者会見を再現するイメージで、同施設のロビーに撮影コーナーを設置。
マイクをセッティングしたテーブルとイス、その上に「平成」の文字の額を用意している。「平成」の文字は、同施設のスタッフが、発表の文字に似せて書いたもので、親子など2人でも撮れるようにと大小のサイズ違いで2つを用意している。
同コーナーは、「平成」が終わる50日前の3月12日に開設し、「平成」終了までの日数を記したカウントダウンボードもあわせて置いている。
コーナーを開設以来、親子や友人などが「平成」の額縁を手に、スマートフォンで撮影している姿がちらほら。同施設では、「平成時代の記念に温泉とともに楽しんでもらえたら」と言い、スタッフがシャッターを押すなどの手伝いをするので、気軽に声をかけてほしいと話している。
また、4月30日は「平成最後の日限定企画」で、桐(きり)の葉を浮かべる「桐のお風呂」を行う。
さらに、当日の入会も可能な同施設の会員を対象とした同企画として、4月30日に限り、苗字が「小渕」さん、または名前が「恵三」さんという人は入館料無料。平成生まれの人の入館料を中学生以上の大人(通常850円)は500円に、小学生(通常600円)は300円に割引くサービスも実施する。いずれも会員カードの提示が必要。
(坂井)