燕市は3月29日午後4時から市役所で退職者の辞令交付式を行った。31日付けで退職する定年18人、再任用任期満了10人、任期付職員任期満了5人、自己都合7人の合わせて40人と、県立新発田商業高校校長に復帰する中野孝教育長を含む41人に辞令を交付した。
退職者は昨年の33人より7人多い。退職者を代表して3人があいさつした。中野教育長は、教育委員会で園や学校、施設を支える立場で仕事したが、久しぶりの現場で子どもたちと正面から向き合って仕事をすることになり、「燕市で培った3年間の経験を十分に活用して新潟県の子どもたちのためにさらに努力を重ねたい」と述べ、職員の活躍、市政の発展を願った。
再任用の2年間の任期を満了した広野義徳総務課主任は「再任用職員になった当初は自分の立ち位置があまりわからず悩んだ時期もあった」し、「扱いにくい再任用職員だったんだろうなというふうに皆さん思っているかもしれない。この場を借りておわびしたい」とも。「若手職員もベテラン職員も気持ちをひとつにして教え合い、助け合い、協力し合って感謝の気持ちをもって日本一輝くまち燕市の実現に向けて頑張っていただきたい」の述べた。
定年退職の幸田博議会事務局長は、職歴などを振り返った。奉職当初から13年間、市史編さん業務に続け税務課に移り、OA化の波が押し寄せた。新設された防災課の初代の防災課長に就き、東日本大震災による福島県から燕市へ避難した人たちに寄り添った。最後は議会事務局長を務め、タブレットの導入を図った。退職職員は「言葉に尽くし難いような経験もあったと思うが、それを胸にしまい込んで4月から新しい道を歩みたい」述べた。
退職者に部下から花束を贈呈し、職員通用口を出る退職者を待ち構えて部下と握手したり、記念写真を撮ったりして別れを惜しんだ。
(佐藤)