新元号「令和」が発表された4月1日、チタンタンブラーで知られる株式会社ホリエ(新潟県燕市小池)は新元号を記念して「令和」の文字を名入れしたチタン2重タンブラー10アイテム、合わせて400個を全国の百貨店に向けて発送した。
新元号記念アイテムは、大きく分けて縁起のいい金富士、赤富士をそれぞれデザインしたものと、山吹金(やまぶき)の2種類。いずれも「慶祝 令和元年」の文字をレーザーを使った独自技術で名入れしてある。
金富士、赤富士は、既存のアイテムにさらに手を加えたもので、販売価格は金富士、赤富士ともサイズが270ccで10,500円(税抜き)、400ccで12,500円。山吹金は木や陶器を連想する微妙なおうとつがある新機軸の製品で、発色の違いで3色あり、270ccが15,500円、350ccが20,500円。また、いずれも高保冷の2重構造で、内側に施した微細な凹凸でビールの泡立ちをきめ細かくしてくれる。
新元号発表翌日に百貨店の売り場に新元号記念のチタン2重タンブラーを並べてもらおうと、発表してから大急ぎで400個の名入れ加工を行って発送を終わらせた。これ以降も1日200個から300個を生産できる態勢だ。
同社はチタンの加工、表面処理で他社の追随を許さない独創性のある製品づくりを続けている。昨年12月1日には米国・ニューヨークに事務所を開設し、市場を生み出していく環境を整えた。
チタン加工を手掛けて31年。マニアックなこだわりを追及した技術に「ようやく時代が追いついてきた」と言い、百貨店が飛びつくような製品づくりという取り組みから、今回の新元号記念アイテムが生まれた。
(佐藤)