新元号「令和」について国定勇人三条市長、鈴木力燕市長、燕市・戸隠神社の星野和彦宮司に感想を聞いた。
国定勇人三条市長 品格の良さを感じる
国定市長は「令和」の印象は、うららかな感じで昭和の「和」の字が使われており、「平成」を初めて聞いたときの違和感より「はるかに違和感が少ない」とし、「民度をもう一段、上げなければいけないのかと思わせる雰囲気の良さ、国家の品格の良さみたいなものを感じる元号」と歓迎した。
一方で個人的には、「平成」の「平」は線対称で「成」は四角張って整いやすが、令和の「令」はやじろべえのように不安定で「和」は左右のバランスが悪く、橋や公共施設ができたときに毛筆で元号を書かなければならず、「非常に困ったなというのがもうひとつの率直な感想」と話した。
鈴木力燕市長 新しい時代の始まり想起
鈴木市長は、今まで元号に使われたことのない「令」の字は、平和や一致団結するような文字で、「新しい時代が始まるということを想起させる元号」とした。
30年も「平成」に慣れているので、「令和」に言い慣れるには時間がかかるかもしれないが、「平和でいろん人々とが幸せになれるような」、「いい時代になれば」と願いを託した。
星野和彦戸隠神社宮司 万葉集が出典の日本的な元号
星野宮司は、まず新元号決定のプロセスを指摘。元号法は「元号は、皇位の継承があった場合に限り改める。」とあり、「まだ今上陛下のご在位中の今、発表するのはいかがなものか」と疑問を示す。
とはいえ「令和」については、これまでの元号が中国の古典を典拠としたのに対し、「令和」は日本の万葉集からの出典で「まさに日本的な元号」。「寒い冬から春に芽吹きとともにウメの花が咲く。厳しい時代から花の咲くすばらしい世の中になってほしいという思いから令和という元号が選定されたと拝察する」とし、「希望に燃える新しい妙がスタートすることを心より願う」と述べた。
(佐藤)