市民課請求書の「平成」は訂正印で対応 「明」が消えて「令」が追加も (2019.4.2)

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新潟県燕市では、市民課の住民票などの交付申請書にある請求日の日付の元号「平成」を5月1日の改元からの文字に取り消し線を引いて新元号「令和」を表示する訂正印で対応する。

請求日などの元号が「平成」になっている
請求日などの元号が「平成」になっている

請求書や申請書は改元前にできるだけ少なくなるよう印刷の発注を控えていた。請求日の記入欄にはあらかじめ元号の「平成」が印刷してあるが、「令和」になっても破棄せず、スタンプで訂正して利用する。

住民票には、窓口に来た人の住所、氏名、生年月日、電話番号の記入欄があるが、生年月日には西暦とあわせて元号を選ぶ「明・大・昭・平」がある。

訂正印はこんなイメージか
訂正印はこんなイメージか

しかし明治生まれで最も若い人は106歳。実際に窓口を訪れる可能性はほとんどない。記入欄が狭く、「令」を加えたらさらに文字が小さくなってしまうこともあり、新たに印刷を発注するときは「明」をなくして「大・昭・平・令」とする。

新たに印刷するときは「明」が消えて「令」が加わる住民票交付申請書の窓口に来た人の記入欄
新たに印刷するときは「明」が消えて「令」が加わる住民票交付申請書の窓口に来た人の記入欄

俳人・中村草田男(1901-83)は昭和6年(1931)に「降る雪や 明治は遠くなりにけり」と詠んだが、「令和」とともにあらためてさらに明治は遠くなる。

(佐藤)


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