スポーツに関するボランティアや指導者の育成、地域人材の活用を促進しようと、一般財団法人燕市スポーツ協会(田辺良文会長)は4月から燕市スポーツサポーターバンクをスタートした。
ひと言で言えば、スポーツを指導する人と学びたい人をマッチングさせる事業。燕市内に住むスポーツ指導者や現役アスリートをはじめ、スポーツ少年団関係者や医療関係者、教職員OBからもサポーターバンクに登録してもらう。
指導を受けたい人はサポーターバンクに講師の派遣を依頼する。小中学校や地域コミュニティー、地元企業、大会・イベントなどが想定されるが、なかでも同じく4月にスタートした「つばくろいきいきスポーツクラブ」のニーズに応える意義が大きい。
スポーツ文化庁は2018年3月、生徒や教員の過度な負担を減らすため、中学校や高校の運動部向けに週2日以上の休養日を設けることなどを内容とするガイガイドラインを策定した。それに伴って燕市教育委員会では、部活動のほかに体力や技術の向上を目指したい生徒の受け皿として「つばくろいきいきスポーツクラブ」を創設し、業務を燕市スポーツ協会に委託。サポーターバンクにより指導者派遣を円滑にしたいとのねらいもある。
ただ指導者を派遣させるだけでなく、「登録者」に加えて「認定指導者」を設けるのがポイント。育成を目的とした育成自主プログラムの修了者や公的な資格をもつ人を認定指導者とすることで、一定の指導水準を確保する。自主プログラムでは定期的な指導者講習、専門的な研修カリキュラムの作成、指導者の交流会などを検討している。
サポーターバンクの指導者登録の費用はかからない。登録者はボランティア活動を中心とする。登録指導者の謝金については、燕市スポーツ協会と依頼主をまじえて3者で協議する。
サポーターバンクにより、地域人材を積極的に活用することで燕市のスポーツ文化の発展と地域に貢献につなげていく。まずは指導者登録を呼びかけている。問い合わせは燕市スポーツ協会(電話:0256-64-3091・燕市体育センター内)へ。
(佐藤)