誰ひとり残さず持続可能なまちづくりを目指す一般社団法人三条まちづくり会社が4月1日、新潟県三条市に発足した。
法人の目的は、エリアマネジメントにより地域の魅力を高め、質の高い社会環境の維持、向上を図り、にぎわいの創出や地域の情報を広く発信して地域価値の向上、活力あふれるまちづくりに寄与すること。スポーツや芸術文化の振興、イベントの企画運営や地域活性化の事業、公共空間と道路空間の広告事業、移住希望者支援や移住定住促進、公共施設の管理運営など幅広い。
組織は正会員と賛助会員で構成し、理事会の下に事務局、企画調整部と事業推進部、さらに下に、まちづかいプレーヤーを支援する窓口「まちづかいプラットホーム」、試行錯誤する場を提供してソーシャルビジネスのスタートアップや企業支援を行う窓口「サンドボックスプラットホーム」を設置。特区指定より手続き簡単な現行法を飛び越える「サンドボックス制度」にも取り組む。
理事会の設立メンバーは、代表理事に三条鍛冶道場館長で越後三条会集団代表の長谷川晴生さんと8人の理事、名誉顧問の月尾嘉男東大名誉教授と3人の顧問で構成する。
先に開かれた設立総会の長谷川代表理事があいさつし、三条市の中心地域は文教ゾーンにふさわしい地域で「宝の山と言って過言ではない」と潜在的な価値を評価。「日の目を見ない身の回りの貴重な遺産の堀り起こしにも意を注ぎながら、まちなかのにぎわい創出に皆さまの力が必要。まちづくり会社がキーパーソン的存在となってまちづくりに寄与できれば」と願った。
月尾名誉顧問は、これまで日本には全身代を費やしても地域をなんとかしたいという人がたくさんいたとし、明治初期に私財をなげうって三重県四日市市の四日市港を近代港湾にした稲葉三右衛門を紹介し、「ぜひその心意気で頑張っていただければ必ずできる」と鼓舞した。設立メンバーは次の通り。敬称略。
■代表理事
■理事
■名誉顧問
■顧問
(佐藤)