4月20日(土)に新潟県燕市の大河津分水さくら公園を拠点に開かれる「燕さくらマラソン大会」のハーフマラソンで初めて導入されたメディカルランナーに応募した11人のうちいずれも燕・弥彦総合事務組合消防本部の救急救命士5人が4月11日、鈴木力燕市長を訪問した。
メディカルランナーは、医療関係者から一緒に走ってもらって救急対応補助を行うもので、多くのマラソン大会で導入されている。燕市ではハーフマラソンでメディカルランナーは参加費4,000円を無料にして15人を募集し、応募のあった11人がメディカルランナーを務める。
職業は医師1人、看護師と救急救命士が5人ずつの内訳で、長野県の医師1人と埼玉県の看護師1人は県外からの参加。メディカルランナーは当日、ピンク色のハートが描かれた専用のナンバーカードを着け、携帯電話を所持してペースは定めず一般のランナーと同様に走る。ひとたびランナーに異変があったら競技を中断して様子を見るなど初期対応を行う。
燕市は毎年、スポーツランド燕を拠点に燕マラソン大会を開いてきたが、ことしは大河津分水さくら公園に会場を移し、ハーフマラソンも新設するなど大幅にリニューアルした。参加者は前回大会の744人から今回は1,719人がエントリーし、2.5倍近くに大きく膨らんだ。ハーフマラソンには804人がエントリーしている。
昨年までは10kmが最長コースだったが、ハーフマラソンの新設で競技中に体調を崩す選手が出る心配が大きくなったことから、初めてメディアルランナーを導入した。
ほかにもコースには、4カ所のエイドステーション(応急救護所)を設け、AED(自動体外式除細動器)を運びながらコースを自転車で巡回する移動式AEDも用意。ほかにも運営などを含め合わせて187人のボランティアが大会を支える。
また、地元燕市吉田地区の吉田本町(もとまち)で栽培されるブランドキュウリの普及を図る「もとまちきゅうり普及委員会」が「もとまちきゅうりレモネード」約1,000杯をゴールしたランナーにふるまう予定だ。
(佐藤)