夜桜のライトアップが始まった新潟県燕市分水地区の分水駅を目的地に4月10、11の2日間、快速「夜桜 Shu*Kura(シュクラ)」が運行された。4月21日に分水地区で行われる第77回分水おいらん道中に向けて地元の人たちが乗客をもてなした。
分水駅ホームの北側に沿って並ぶサクラ並木は毎年、ライトアップが行われている。それにあわせてJR東日本は2013年から毎年、新潟駅を発車して分水駅まで往復する臨時列車を運行している。
ことしは分水駅に40分間、停車。その間、降車した乗客に10日は分水おいらん道中のおいらん役が出迎え、11日はMCさとちんさんと分水商工会婦人部の「チェリーベル」がハンドベル演奏で出迎えた。さらに地元の団体が飲食物の販売で出店。7日から毎晩、分水駅前で営業している分水商工会青年部による「さくら茶店」でもてなした。地元の人たち数百人も集まった。
10日は雨降りだったが、11日は星空が広がった。長さ200メートルにわたって並ぶサクラ並木は七分咲きていどで見ごろを迎え、「チェリーベル」のメンバーはホームに滑り込む「Shu*Kura」を「ようこそ つばめ桜まつり 分水会場へ」とある横断幕を掲げて歓迎した。
車内で酒を酌み交わして顔を赤くした人も多く、見事なサクラの花に感激してうっとりと見入り、もてなしに感謝していた。
(佐藤)