新潟県燕市の金属加工産業の技術や変遷を伝える燕市産業史料館(燕市大曲4330-1)の本館が展示リニューアル、体験工房館が新設されて4月19日(金)午後1時にリニューアルオープンする。
燕市産業史料館は燕ブランドを世界に発信しようと1973年(昭和48)に開館。84年(昭和59)に丸山コレクション矢立煙管館、2008年には(平成20)新館をそれぞれ増築、オープンした。
本館展示リニューアルはプロジェクションマッピングが歓迎
さらに産業観光の機能強化を図ろうと今回のリニューアルを行った。既存の建物をリニューアルした本館に入ると、縦1.4メートル、横2.5メートルのスクリーンにプロジェクションマッピングで約5分間の映像で歓迎。燕市の地理や和釘に始まる産業の歴史、燕で金属産業が発展した4つの条件を紹介する。
金属産業の変遷や加工技術、そして鎚起銅器、やすり、煙管(きせる)、彫金をパネルや製品、製造のための道具、動画なども使って紹介。2階は燕の金属工芸の銘品ギャラリーになっている。
体験工房館はチタン製アイスクリームスプーン酸化発色体験も
新設の体験工房館では、銅製ミニスプーン製作体験(体験料100円)、銅製コーヒースプーン製作体験(200円)、洋白コーヒースプーン製作体験(300円)、チタン製アイスクリームスプーン酸化発色体験(450円)、洋白ショットグラス鎚目入れ・研磨体験(2,000円)、純銅タンブラー鎚目入れ体験(1,700円〜2,200円)の6つの体験にいつでも参加できる。
これまでの体験は鎚目入れ体験とアルミ製スプーン製作体験だったが、大幅に内容を充実。なかでもチタンの酸化発色を体験はユニーク。電圧を変えることで24色の酸化発色を選べる貴重な体験ができる。
また、これまで眺めるだけだった中庭は、屋外交流広場として整備した。総事業費は5億9,467万円。
リニューアルに伴って入館料はおとなはこれまでの個人300円から400円に、10人以上の団体が240円から300円に引き上げる。子どもはこれまで通り個人100円、団体80円だが、これまで子どもは小中学生だったが、リニューアル後は高校生まで子どもに含める。年間パスポートを新設し、おとな2,000円、子ども500円で1年間、何度でも入館できる。
月曜休館で午前9時から午後4時半まで開館。オープン記念で19日から21日までの3日間は入館無料。20、21日はオープン記念イベント「産業史料館で昭和を楽しもう」を行う。
20、21日は記念イベント「産業史料館で昭和を楽しもう。」
昭和30年代から50年代の写真展示、2日間とも午前11時から昭和40年代の給食カレーを1日200食限定で1食200円で販売。21日午後3時半からクラシックアンサンブルコンサート、2日間ともレコードプレーヤーで音楽試聴、昔の遊び、昭和40年代と現代のコーヒーの飲み比べ、ミニクラフトフェア、アコーディオンで合唱などもりだくさんだ。問い合わせは燕市産業史料館(0256-63-7666)。
(佐藤)