天皇陛下が即位された5月1日、皇后となった雅子さまの実家で村上藩士が祖先の小和田家のある新潟県村上市では、市民ら千人が参加してご即位を奉祝するちょうちん行列が行われた。
午後7時に高橋邦芳市長や黒岩宇洋代議士を先頭に「慶祝 天皇陛下 皇后陛下 御即位」とある横断幕を掲げて出発。紅白のちょうちんを下げた市民千人がそれに続き、村上市役所まで約1.2キロを歩いた。
夕方から雨の降り、天気が心配されたが、ちょうちん行列の間は計ったように雨がやんだ。沿道は日の丸を掲げ、紅白のちょうちんを下げた家も多く、沿道の市民から「おめでとう!」の声がかかり、お祝いムードにあふれた。
市役所近くでは夏の村上大祭でお目見えする11台の山車「おしゃぎり」が待ち構え、ちょうちん行列が通過すると町へ繰り出した。
ちょうちん行列が市役所に到着すると、祭り屋台運営委員会の有志による20発の花火が打ち上がった。三田敏秋市議会議長は、令和の時代が幕を開け、村上氏ゆかりの雅子さまが皇后陛下に即位され、「われわれ村上市民は心から天皇、皇后両陛下、そして皇室のご繁栄とわが国の安寧、そしてますますの発展を皆さまがたと祈念する」と述べ、万歳三唱した。
三条市の旧三条町や燕市の旧三条町は、村上藩領だった時期があり、今も5月15日に三条市で行われる大名行列は、村上藩第6代藩主の内藤信敦が京都所司代になったことを祝って始めたとされる。燕市の戸隠神社では、5月3日午前10時から令和御大典を奉祝して燕市日の丸大行進を行い、午前10時に戸隠神社集合、10時半に江戸みこしとともに巡行に出発し、大通りを東へ秋葉町1まで、西へ戻って穀町まで進んで戸隠神社へ戻り、万歳三唱する。
(佐藤)