令和初日の5月1日、新潟県弥彦村の越後一宮「弥彦神社」では、新たな気持ちで新元号を迎えようと初詣を思わせる大勢の参拝者でにぎわい、「令和元年五月一日」と記された御朱印を求める参拝者の長い列ができた。
弥彦神社では朝、天皇が位を受け継ぐ践祚(せんそ)の儀が行われた。午後からは小雨も降るあいにくの天気にもかかわらず、元日とはいかないまでも、朝から1月2日、3日並みの参拝者が訪れた。拝殿から延びる参拝者の列は、ピーク時は石段を下って約130メートル先まで続いた。
御朱印の行列もピーク時は何百人にもなって授与所からヘビのように行列が曲がりくねって続いた。予想以上の人出で混乱が心配されたため、予定していなかった警備にあたる職員もいた。
午後から小雨が降り出しても参拝者は傘を差して続々と訪れた。大駐車場はほぼ半数が県外ナンバーとあって、遠くからの参拝者は雨が降っても予定通りに参拝したようだ。御朱印は行列に1時間近く並んでやっと授与所にたどり着いても、御朱印を書き終えるまで再び1時間近い待ち時間のこともあり、ひと仕事だった。
それでも令和元年初日の日付に価値があり、「きょうじゃないと意味がない」と話し、雨のなかでもひたすら順番を待っていた。
(佐藤)