岐阜県多治見市を拠点に活動するペイントアーティスト、「MADBLAST HIRO」こと渡辺宏泰さん(28)が「壁画ツアー」の一環で5月10、11日と新潟県の燕三条地域を訪れてペインティングを行った。
10日は三条市西本成寺1、らーめん「関哲」の前で同店の青いキッチンカーのバックパネルに描いた。同店と同じ株式会社関哲(関本秀次郎代表)が営業する三条市本町2、酒場カンテツが提供している人気創作メニュー「サバサラ」にちなんで材料のサバ、コメを使ったコロッケ「カンテツコロッケ」にちなんで稲をトライバルなデザインと組み合わせて描いた。
翌11日は燕市宮町、ゲストハウス&バー「トライアングル」の正面入り口上の壁に白いペンキで「Guest House & Bar Triangle」とロゴを描いた。
渡辺さんはイベントでライブペイントに参加したり、個展を開いたりと活動し、2016年にはG-SHOCKの「勝手に広告賞」で最優秀賞を受賞し、G-SHOCKのホームページデザインにも採用された。
渡辺さんは、数年前に関哲代表の関本秀次郎さん(45)が多治見市で開かれたイベントに出店したときに知り合った。渡辺さんは4月末で前の勤務先を退社。転職して5月13日から新しい会社で働き始めるまでの絵を描きながら各地を回る「壁画ツアー」に取り組んでおり、これ以前は福井県や長野県を訪れた。
関哲を訪れるにあたって宿泊先を探し、「トライアングル」を見つけた。「トライアングル」は4月下旬にオープンしたばかりで看板がなく、看板を描いてほしいと頼まれた。人とのつながりからまた新しい出会いが生まれた。
「会社をやめて旅をしたいなと。また会社で働き始めると長い休みはとりにくいので、絵を描きながら回ってみたいと思った」と話している。
(佐藤)