新潟県三条市の三条市仏教会(青山信太郎会長)は5月11日、真宗大谷派三条別院を拠点に釈迦(しゃか)の生誕を祝う行事「花まつり」の稚児行列のおねりと釈迦の誕生像に甘茶をかける灌仏(かんぶつ)式を行った。
花まつりは原則として釈迦の誕生日とされる4月8日に行われるが、県内では天気が穏やかになってからと月遅れで行うところが多い。三条市仏教会も同様で、ことしも午後1時半に三条別院からおねりが出発し、中央商店街へ出てから三条別院へ戻って灌仏式となった。
行列には約200人が参加した。おねりを華やかに彩るのは、古式ゆかしい衣装を着た稚児。市内仏教系幼稚園の松葉幼稚園と宝塔院幼稚園の年長児約40人が稚児になった。その手を引くお母さんも和服が目立った。
ほかに両園の年中児や背中に釈迦像を載せた白象(ゾウ)、仏教会の僧りょやボーイスカウトも行列に加わった。先導車が拡声器で「花まつりの歌」を流し、汗ばむような陽気のなかを進んだ。
稚児行列がおねりに出払っている間も、三条別院の本堂前に置いた釈迦像に参拝者から甘茶をかけてもらい、おねりが三条別院に戻ると今度は本堂で灌仏式を行った。子どもたちには土産に菓子をプレゼントした。
(佐藤)