新潟県三条市・八幡宮(藤崎重康宮司)の春季大祭、通称「三条祭り」に伴う大名行列が予定通り5月15日午後0時45分、八幡宮を出発した。
大名行列は、1822年(文政5)に村上藩主の内藤信敦が京都所司代となったことを祝い、十万石の格式の行列を模して神輿渡御を行ったのが始まりとされている。やっこを先頭に御霊(みたま)を載せた2基のみこしを守り、道祖神の天狗(てんぐ)をはじめ神職やはやし方など総勢約400人で行列を編成した。
抜けるような青空が広がって三条の午後1時の気温は23.5度の初夏を思わせる陽気となった。昨年は本成寺中学区を除く三条地区を除くすべての中学校区がキッズウィークとして体験的学習活動のための休業日としたが、ことしも本成寺中もキッズウィークに。前夜は雨降りで宵宮に出掛けることをあきらめた子どもも多かったのか、露店が並ぶ八幡宮の境内や参道は子どもたちであふれた。
天狗が高げたをはいて立ち上がるとどよめき、怖がって泣く子どもいれば、手を合わせる年配の人もいる。大名行列は本町通りを進んで田島の諏訪神社まで向かって八幡宮に戻り、午後5時から八幡宮で舞い込みが行われる。
(佐藤)