印刷パッケージメーカーの株式会社ほしゆう(星野光治社長・新潟県燕市東栄町)は、黒板のようにチョークで書いて消せる紙「MANUPAPER(マニュペーパー)」を開発。この紙を使ったブランドの付せん、収納箱、カレンダーを6月上旬に発売する。
厚紙に印刷したうえで表面加工を施すことで、何度もチョークで書いて消せるようにした。塗るだけで黒板化できる黒板塗料が人気があるが、チョークで書けても意外にきれいに消すのが難しいことがある。
MANUPAPERの表面は黒板ほどざらざらしていないが滑らかな書き味で、何よりも黒板塗料に比べても手品のように簡単にきれいに消すことができる。
3色あり、ふせん「MANUPAPER STICKY NOTE」は30枚セットで4サイズあり1,200円(税抜き)から、収納箱「MANUPAPER STORAGE BOX」は3サイズあり1,500円から、3色のMANUPAPERをセットにして自分で日付を書き込むカレンダー「MANUPAPER CALENDER」5,000円。首都圏のセレクトショップなどから販売する。
ほしゆうは1957年創業。受注、下請けの仕事がベースだが、これまで培った技術力や設備を生かして自社ブランドを立ち上げようと取り組み、ふだんから手掛けている紙の表面加工の延長で黒板のような加工ができることがわかった。
表面加工と印刷インクの組み合わせに相性があり、チョークで書いたり消したりに最適化するために開発に1年ほど費やして完成させた。
「自分たちの技術を自分たちで発信したい」と営業部営業課の山本仁美さん。「MANUPAPERでふだんやっていることが、ちょっとおしゃれになる」、「新しいコミュニケーションツールにもなれば」と話している。問い合わせは、ほしゆう(電話:0256-94-4123)へ。
(佐藤)