大相撲・第70代横綱の日馬富士公平さんが5月27日、両国国技館に掲げられていた優勝額を縁が深い新潟県弥彦村の弥彦神社に奉納した。
優勝額とは、幕内最高優勝を達成した力士に毎日新聞社が贈呈し、両国国技館の土俵の上、四方に8枚ずつ、合わせて32枚を掲げる。東京場所ごとに2枚ずつ新たな優勝額が加え、古いものから外される。
奉納した優勝額は、2013年の11月場所で優勝したときのもの。縦3.2メートル、横2.2メートルの大きな額で、日馬富士さんが不知火型の土俵入りでせり上がる力強い姿が描かれている。昨年は化粧まわしと綱を奉納しており、それとあわせて弥彦神社社務所に飾られた。
この日は午後から拝殿で奉納式を行って日馬富士さんは奉納証を受け、一般社団法人どすこい越後(高橋道映理事長)の総会・決算報告会に出席したあと、日馬富士さんと高橋理事長、伊勢ヶ浜部屋越後之国後援会会長の渡部吉信弥彦神社宮司の3人でテープカットを行った。
彌彦神社境内の社務所に飾られた。日馬富士さんは、「優勝額を奉納することによって、皆様に少しでも元気と勇気を与えられたらいいなと思って、恩返しの気持ちで絵を飾らせていただいた」、「子どもたちがもっと近くに相撲というものを知って興味をもっていただけるといいなと思っている」とし、弥彦村から、新潟県から横綱が誕生することにも期待した。
日馬富士さんは2015年に弥彦神社の相撲場開きでこけら落としとなる土俵入りを披露し、翌年から弥彦村で伊勢ヶ浜の夏合宿が行われている。ことしも8月23日から27日まで夏合宿を予定している。優勝額は社務所で申し出れば見学できる。
(佐藤)