三条、燕、加茂、田上、弥彦の県央地域5市町村でつくる「県央基幹病院設置に係る道路等環境整備促進期成同盟会」は28日、令和元年度総会を開き、令和5年度早期の開院を目指す県央基幹病院に隣接する道路の拡幅と新規整備などを示した令和元年度事業計画などを決めた。
同期成道営会は、2015年に、救命救急センターを併設した基幹病院の早期開設に向けて5市町村が一致団結し、道路など環境整備の実現に関する事業などを行おうと設立した。
午前10時からジオ・ワールドVIP(三条市)で開き、11日に就任し初参加となった藤田明美加茂市長はじめ5市町村の首長と議会議長が出席。議長の国定勇人三条市長はあいさつで、「平成35年度早期に向けて県央基幹病院が開院をするということをひとつの節目として、それに向かって必要となる社会資本整備を確実に着実に強力に進めていこうと、一致団結して行動をし続け、それなりの形が現れ始めていると思っている」。
続けて、「せっかくいい病院ができたとしても、周辺の環境が整わなければ元も子もない」とし、これから先も一致団結し続け、5市町村でできることは5市町村ですることはもとより、県と国への要望も力を合わせて行っていきたいと話した。
議事では、役員改選、平成30年度の事業報告と収支決算、令和元年度の事業計画(案)と収支予算(案)について協議し、すべて原案通り決めた。
令和元年度事業計画(案)では、次の4点を重点目標として運動を展開するとともに、関係当局に要望を行って事業の早期実現を期するとした。
1.国道403号バイパス整備の促進
2.県央基幹病院周辺の環境整備の促進
3.国道289号バイパス整備及び(仮称)石上大橋下流橋建設の促進
4.各地域からのアクセス道路整備の促進
あわせて、国道403号線バイパス整備の促進の「国道403号三条北バイパス整備」の平成31年度予算額は、平成30年度決算額(1,554,469,000円)に比べて約44%689,120,000円多い2,243,589,000円となったことなど各要望事業の進捗状況の説明も行われた。
また、国定三条市長から、昨今の県議会の議論で県央基幹病院が取り上げられていることにふれ、要望の際に、サイズ感、開院時期「平成35年度の早期」が果たされるのかということを確認した方がいいのではと提案があり、要望書の文言を修正し、知事と土木部としていた県への要望先については、同病院を所管する福祉保健部も加えることとした。
(坂井)