新潟県の三条市立井栗小学校で5月21日と29日に2回にわたって6年生36人を対象に三条市による遺跡体験出前講座が行われ、体験を通して原始から古代の日本の歴史にふれた。
三条市は10種類ほどのメニューを用意して希望した市内の学校へ出向いて遺跡体験出前講座を行っている。毎年、小学校10校ほどの利用がある。井栗小は子どもたちが歴史に興味をもつきっかけになればと、昨年も遺跡体験出前講座を行っており、ことしは21日の火起こし体験に続いて、29日は土器文様付け、衣装体験、フェースペインティングを体験した。
盛り上がったのはフェースペインティング。これは土偶に残る魔除けのために顔に描かれた入れ墨と思われる線をフェースペインティング用のペンで自分の顔に描いてみた。
さらに縄文時代、弥彦時代、古墳時代の衣装を試着し、首から勾玉(まがたま)も下げてできあがり。土偶というよりはネイティブアメリカンのような派手なペイントを描く子もいた。
にらめっこのようにたがいの顔を見て笑い合い、「めっちゃ楽しいよ、これ」と大はしゃぎ。テレビゲームのキャラクターを連想させる衣装に「『ゼルダの伝説』みたい」と子どもたちなりに既存のイメージと重ねて遠い昔に思いをはせていた。
子どもたちは「縄文時代のことがよくわかってよかった」、「歴史の勉強になると思った」と話していた。
(佐藤)