新潟県燕市のふるさと納税「ふるさと燕応援寄附金」の昨年度の寄付金額が16億8413万円となった。小学校のエアコン整備を目的としたクラウドファンディングの実施や昨年秋に燕市で大規模ロケが行われたTBS日曜劇場「下町ロケット」効果で前年度の9億6945万円の1.7倍、7億円も増え、過去最高を更新。5年連続で県内1位の見込みとなった。
今年度の5月28日まで2カ月足らずの実績は、8730人から2億8899万円の寄付があった。前年度は同期で2921人から6109万円。金額では前年度の4.7倍以上に達しており、今年度も順調な滑り出しだ。
クラウドファンディングは、市内全小学校と幼稚園、保育園に設置するために、それにかかる費用をクラウドファンディング型のふるさと納税で調達しようと行った。返礼品はツイバードとカトラリー製造の荒沢製作所の製品で、目標は2020年度末までに12億円のところ昨年度は約8億円の寄付があった。
エアコンの設置を予定したのは、小学校が14校の201室、幼稚園が2園の7室、保育園が1園の2室で計210室。事業にかかる費用は合計6億8千万円で、うち1割近くの国の交付金が見込まれる。返礼品や手数料を差し引いて寄付額の5割ほどが手元に残るので、目標額の12億円を達成すれば、それだけで事業費をすべてまかなえる計算だ。
この夏に間に合うようにほかの自治体に先駆けて事業を進め、県内でもいち早く6月末までにすべての小学校などにエアコンの設置が完了する。
さらに昨年秋に燕市で「下町ロケット」のロケが始まり、ドラマが放映されるとまだ数字はまとめていないが、目に見えて寄付が増えた。
(佐藤)