6月1、2日の2日間、新潟県三条市の三条防災ステーションで「三条凧(いか)合戦」とそれにあわせて三条マルシェも開かれている。1日は絶好の青空と風に恵まれて六角巻凧が盛んに空中戦を繰り広げ、三条マルシェの集客力で見物客でにぎわった。
主催は三条凧協会(須藤謙一会長)と三条市。白根大凧合戦と今町・中之島大凧合戦とあわせた「越後の凧合戦習俗」として県指定無形民俗文化財となっている。
ことしは旧町内や団体などが組織する18の凧組が参加し、赤白2つのエリアに分かれて対戦。空中で糸をからめて対戦相手の糸を切ったり、凧を落としたりして獲得した得点で成績が決まる。
合戦は1日の午前9時から午後4時までと2日の午後1時から4時まで。2日は午前9時から開会式に続き、子ども凧揚げ、アトラクションできらきら保育園が和太鼓、一ノ木戸小学校が三条凧ばやし、三小相承会が和太鼓、凧合戦のデモンストレーションの順に行われる。
昨年はミニマルシェを同時開催したが、ことしは初めて三条マルシェを開催。出店は1日38、2日は37を数える。
1日は好天に恵まれた。午前は風が吹かず開店休業になることが多いが、ことしは朝から絶好の風が吹き、次々と凧が揚がった。優雅に青空を舞う武者絵とは対照的に地上では揚げ師たちの怒号が飛び交い、子どものように夢中になって糸を操っていた。
合戦場の最前線に三条マルシェの飲食スペースを設けた。27張のテントを並べ、テーブルといすを置いた。テントで日差しを避けて飲み食いしながら合戦を見物でき、まるでさじき席かVIP席。ビール片手で見物する人も多く、時間を忘れてぜいたく凧合戦観戦を満喫していた。
(佐藤)