新潟県三条市と友好都市提携の調印のため中国重慶市巴南区(はなんく)の代表団が6月5日、三条市を訪問した。
代表団は中国共産党重慶市巴南区委員会の辛国栄(シン グオロン)書記をはじめ6人。午前9時に市役所を訪れた。玄関では職員らが横断幕を掲げ、中国の小旗を振って歓迎した。
中国留学の経験のある国定勇人市長は冒頭の代表団を歓迎する言葉を中国語で話して代表団から大きな拍手を受けた。「近い将来、巴南区の多くの人に三条市のものづくり技術と製品の価値を知ってもらうため、皆さまから地元企業の視察などを通じてものづくり文化の息吹にふれ、秀でた技術力を直接、肌で感じていただけるよう密度の濃い交流を図りたい」と述べた。
辛書記は2016年に三条市側が巴南区を訪れて両市区の友好協力関係樹立に関する覚書を交わしたことにもふれ、「双方は友好都市関係を打ち立てたこのときをスタートとして、信頼、協力、互恵、Win-Winの理念を堅持し、お互いのもつ資源を十分に利用し、長所をもって補い合い、両市区がともに発展するよう促進させていきたい」と述べた。
このあと午後5時から三条市横町2、餞心亭おゝ乃で友好都市提携の調印式を行うほか、同じ会場で4時から8時まで重慶料理の味わいや文化を体験できる記念イベントが行われる。
代表団は3日に来日し、東京、大阪と回って三条市へ。大阪では重慶市に合弁会社を設立している参天製薬も視察した。
(佐藤)