6日の三条市は、最高気温が平年並みの23.7度で、数日続いた真夏の暑さから解放され、6月初旬らしい気候となった。
明け方の最低気温は20.1度で、南から西よりの弱い風が吹いた。
この6月の風に揺れ、通行人の目を引いていたのが、三条市東三条1、家庭日用品センターマルチョー(丸山俊雄代表)の店頭にぶら下がる幅60センチほどの大きな笹団子。
6月は、三条市内では地元のササが成長し、今では少なくなったものの家庭で笹団子を作る時期という。
この大きな笹団子は、丸山さんの手作りで、紙を丸めたりして形を作り、ササ色のスプレーで色づけした。毎年、この季節に登場しており、笹団子作りに欠かせない団子を縛るひも(スゲ、草)を販売しているという合図だ。
昔は、多くの家で笹団子を手作りし、親戚や近所に配ったものだった。今では笹団子を作る家庭は少なくなり、昔に比べれば販売数は少ないが、笹団子のひもは年間を通して売れるようになったと言う。そのなかでも、需要が多いのは昔ながらの今の季節。同店では三条祭りの終わった5月中頃から6月末まで、この笹団子を店頭に下げて案内をしている。
(坂井)