天保4年(1883)に新潟県燕市吉田地区の粟生津に私塾「長善館」を開いた鈴木文臺(ぶんたい)(1796-1870)と越後の禅僧、良寛(1758-1831)の師弟関係にまつわる「第4回文臺と良寛を楽しむ会」が6月15日(土)午後1時半から文臺の地元にある長善館史料館で開かれる。
2部に分けて開かれ、第1部は長善館史料館の横山文一館長が史料館所蔵品を紹介。史料館には文臺をはじめ3代、4代の先生、そこで学んだ人たちの業績などに関する所蔵品を展示している。そのなかから今回は文臺、てき(“?”に“易”)軒、片桐遜堂の詩画軸を展示。片桐遜堂は高木村の出身の画家で、長善館の塾生時代は文臺から漢学を学んだ。
第2部は午後2時半から良寛の逸話と昔話を聴く「良寛さまを尋ねて」。燕語りの会・吉田おはなしの会会員の鈴木初江さん(日本児童文学者協会会員)、早川友子(書道教室講師)を講師に良寛の詩歌鑑賞、良寛の逸話と昔話の朗読を行い、午後3時半に終わる。
良寛は文臺より38歳年上で師弟関係にあり、2人の交流は10年間にも及んだ。参加は無料。参加したい人は直接、会場へ出向く。問い合わせは粟生津体育文化センター(電話:0256-92-6700)へ。
(佐藤)