6月15日(土)、16日(日)と新潟県三条市月岡4、槻の森運動公園で開かれる「第12回三条クラフトフェアin槻の森」に合わせて三条市高安寺の株式会社諏訪田製作所のショップで「諏訪田クラフトフェア」が開かれ、諏訪田製作所の職人が仕事とは別に作ったクラフトマンシップにあふれた1点ものを販売する。
会社の仕事の延長で作ったものもあれば、会社で使う技術とはまったく別の技術で作ったものもある。諏訪田製作所は昨年から会社の廃材を利用したブランキングアート作品の販売を始めたが、そのブランキングアート作品や金属製のアクセサリーを販売する社員もいる。
一方で研磨職人の女性が作るポーチや開発のデザイナーが入院中に覚えたレザークラフトの技術で作った革製のマネークリップもあり、どれも玄人はだしのできばえだ。あわせて大湊文吉商店が秋田杉を使った組子のコースターを作るワークショップも行う。参加費千円。
同様のイベントを昨年秋に初めて行った。ショップは2011年のオープンからことしで9年目になり、地域にすっかり定着した一方、常に新しい展開で新鮮味を検討してこのイベントが生まれた。
職人はやはり手先が器用で、仕事以外にもものづくりをたしなむ人が多い。その腕を生かし、自分で好きなものを自由に作って販売する、ものづくりの喜びの原点も味わってもらおうと企画した。
売り上げは会社を経由せず直接、作った社員に渡す。その商品を買う行為が、お気に入りの社員を支援するクラウドファンディングのような役割も果たす。また近年、農産物の販売では生産者の顔が見えることに価値を感じる人が多くなっているが、ものづくりでも作った人の顔が見えるようにしたいという思いもあり、作品には作った社員の横顔を紹介するポップも設置する。
三条クラフトフェアの出掛けたついでの来店を待っている。2日間とも午前10時から午後6時まで営業。
(佐藤)