新潟県燕市舘野地内にある地蔵の保存に努める舘野地蔵尊保存会(湯川政治会長)は6月17日、ことしも地蔵に寄せられた1年分の浄財7万円余りを燕市の社会福祉に役立ててほしいと燕市に寄付した。
午前11時に保存会の湯川会長ら3人が市役所を訪れ、鈴木力市長に浄財7万3,232円を手渡した。舘野地内の街道沿いに地蔵のお告げで知らされたと伝わる井戸があり、やけどや傷を治す鉱泉が出たと言われる。
戦後、水道の普及とともに井戸は使われなくなったが、28年前に湯川会長がその土地を買い取り、再び井戸を整備してわきに新しい地蔵を建立した。
地蔵の前にさい銭箱を置き、寄せられた浄財を毎年、6月24日の舘野地蔵尊祭りのころに燕市に寄付している。昨年で寄付は累計で100万円の大台を超えている。ことしも寄付は燕市の社会福祉整備基金に積み立てて市内福祉施設の整備や修繕に活用する。
(佐藤)