18日午後10時22分ごろ、山形県沖を震源に新潟県村上市で震度6強を観測した地震で、県央地域では田上町が震度3のほかは各市町村震度4を観測。燕市で歩道に亀裂が発生したが、18日のうちは目立った被害の連絡はなかった。
亀裂が発生したのは、燕市立燕南小学校わきの燕市南1地内の道路で、在宅介護サービス「ツクイ燕」の向かい側の歩道。歩道のいちばん車道寄りの石が長さ7メートルほどにわたって車道側に動き、歩道との間に亀裂ができた。歩道の縁の石は固定されていないようで、動きやすい状態のようだ。
また、燕市吉田地区で30歳代の男性が地震に慌てて階段から落ち、右足をけがした。18日のうちはそれ以外には市内で異状の連絡はなかったが、午後11時までに市役所に20件ほどの電話があった。内容は防災無線で地震情報を流したのに伴って良く聞こえなかったら内容を教えてほしいというものが多かったほか、避難所に関する問い合わせもあった。
燕市では夜間でもあり、自主避難所は開設しないことにした。燕市の防災マニュアルでは、震度5以上は職員全員が市役所へ集合としているが、震度4では防災課を中心とした指定職員が集合することとしている。
しかし、本来は登庁の必要のない鈴木力市長と南波瑞夫副市長をはじめ、指定職員でなくても自主的に登庁する職員が多かった。午後11時40分に防災課と都市整備部以外の職員の解散、自宅待機を指示した。
鈴木市長は「燕市の危機管理能力の高さをある意味、証明したのないか」と、職員の防災に対する意識の高さを喜んだ。
三条市では第一次配備となり、行政課や施設長などが登庁し、情報収集などを行ったが、18日のうちは被害情報の連絡はなかった。
(佐藤)