新潟県三条市の協同組合一ノ木戸商店街(星野健司理事長)は、商店街の活性化や地域の発展に貢献したとして6月4日、全国14,000を超す商店街のなかから中小企業庁の「はばたく商店街30選」に選ばれ、19日、国定勇人三条市長を表敬訪問した。
「はばたく商店街30選」は、地域の特性やニーズを把握し、創意工夫を凝らした取り組みで地域の暮らしを支える生活基盤として商店街の活性化や地域の発展に貢献している商店街を選んでいる。2014年から行われており、新潟県内ではこれまでに加茂市の五番町商店街と小出の商店街が選定されている。
一ノ木戸商店街は2017年度に中心市街地拠点施設を「TREE(ツリー)」としてリニューアルオープンし、若者をターゲットにした商品開発やイベントの開催などを既存商店と一体となって積極的に手掛け、商店街に新たな若者客が増え、空き店舗への新規出店が増えたことなどが評価された。
19日は表彰式に出席したTREEのマネジャー中川裕稀さん(26)をはじめTREEのスタッフ、星野園店主のの星野理事長をはじめ、三桝屋呉服店、カネギフルーツの店主らが表彰状と盾を持参して市役所を訪れた。
中川さんは「若い人が活躍している商店街ということで全国の商店街の見本になるようにということで賞状を受け取った」と報告。表彰後に交流会もあり、「(ほかの商店街と)情報交換もさせていただいてすごく刺激になった」と話した。
国定市長は30選に選ばれた商店街の一覧を見て「ラインナップが本当に全国級」と驚き、「商店街全体の取り組みとしても結構、評価されている」と感心した。
「歯車が一回、回り始めると次から次へと、いろんな人が情報をもってくれるようになるから、この今のタイミングを逃しちゃいけない。無理してでも全部、受けた方がいい」とアドバイスした。
カネギフルーツの生クリームたっぷりの宮崎マンゴーのフルーツサンドをプレゼントされると、甘い物が苦手な国定市長だがその場でペロリと食べていた。
(佐藤)