三条蘭亭会(井上雨石会長)は21、22、23日の3日間、三条市中央公民館で第32回書道展を開き、会員の作品などさまざまな作風の32点を展示している。
三条蘭亭会は、日本書法教育会で学ぶ三条市や燕市を中心とした書道団体。6人の師範とその教え子など、20歳代から80歳代の35人が会員。作品は、会員25人の32点と賛助出品の日本書法教育会の長谷川白楊理事の1点の計33点を展示。
会員それぞれが1年間の勉強の成果を発表しており、かい書、行書、草書、隷書、かなとさまざまな書体で作風もバラエティに富む作品が並ぶ。
1985年の創設から34年という同会はベテラン会員も多く、「年々レベルが上がっている」と井上会長。それぞれが落ち着いた作品で、会場のなかは心地よさを感じるよう。「(墨の文字は)黒だが、白の空間をいかに生かすか。落ち着いているというのは、空間が生きていること」。
ことしは、新元号「令和」にちなんで万葉集を書いた作品も数点、出品されている。現代文もある同展は、初心者から楽しめるのでと、多くの来場を願っている。
三條蘭亭会書道展は、午前9時から午後5時まで開場、最終日23日は4時半まで。入場無料。同会では、新入会員も募集している。
(坂井)