ごろ合わせで「無事故(ムジコ)の日」の6月25日、三条市交通安全協会、三条市、三条署は、「第6回三条市交通安全の日」の活動の一環で、市内2カ所に交通指導所を開設して県内ワースト1の飲酒運転防止や交通安全を呼びかけた。
「三条市交通安全の日」は、市民一人一人が交通事故防止への意識を高め、交通安全活動への積極的な参加によって交通事故防止を図ろうと2014年に制定され、毎年6月25日を「無事故の日」としている。
午前10時半に三条市役所低層棟2階で開所式を行い、10時45分から市役所前、午後1時半から下大浦地内国道289号線「ひめさゆりパーク」駐車場の2カ所で、交通安全街頭指導所を開設し、合わせて約45人が参加。
「無事故の日」、「飲酒運転 身の破滅」などと書かれたのぼり旗を街頭指導所に立てて通行車両を止め、啓発チラシをドライバーに手渡しながら、「今日は無事故の日です」、「飲酒運転防止に協力をお願いします」と呼びかけた。
開所式のあいさつで、三条署の富沢保和交通課長は、三条署管内の飲酒運転の検挙数について、前日24日までに昨年同日より15件多い28件と説明。県内30署で最多であり、2番手より10件近く多い。飲酒運転による交通事故は、人身事故はなかったものの9件発生している。「一歩間違えば大事故になる。この無事故の日をきっかけに、いかに飲酒運転がだめなことか伝わるよう、声かけをお願いしたい」と求めた。
また、飲酒運転の検挙については、三条署がほかの警察署に比べて特別に飲酒運転の取り締まりを強化しているわけではないとしており、検挙された人は、若い女性から年配者まで年齢性別、職業もさまざま。時間帯も朝から夜中まで一日を通してあり、飲酒の場所も飲食店だけではなく、自宅や職場帰りのコンビニエンスストアも少なくないという。
三条署管内の人身事故の発生件数は、昨年より16件多い102件。死者は、1人増の2人。けが人は4人増の107人。管内では、平常時の多い日で15件、少なくても4、5件の交通事故が発生している。
三条市交通安全協会の加藤敏敦会長は、「1件でも事故が減るように、まさに、無事故の日ですから事故がないという前提の中で今後も活動していきたい」、「来年の無事故の日まで、事故がゼロになるように一生懸命活動していきたい」と話し、市民一人ひとりが交通ルールやマナーなどを考えてもらえるよう願った。
(坂井)