新潟県燕市宮町、戸隠神社(星野和彦宮司)は29、30の2日間、夏越(なごし)の大はらえを行っており、29日夜は直前まで強い雨が降り、約30人が参拝した。
大祓は、6月と12月の末日に半年分の罪やけがれを取り除く行事で、12月は「年越(としこし)」として良く知られるが、6月は「夏越」と呼ぶ大はらえ。茅の輪(ちのわ)くぐりは夏越の大はらえとあわせて多くの神社で行われ、茅萱(チガヤ)で作った輪を8の字を描くように左回り、右回り、左回りの順にくぐってけがれをはらう。
戸隠神社でも、ことしも鳥居の下に茅の輪を設置。夏越の大祓は本来は30日に行うが、30日は都合が悪くて参拝できない人のために戸隠神社では29日にも前日祭を行っている。
2日間とも午後8時から。29日は午後から強い雨が降っていたが、大はらえが始まる直前にぴたりとやんだ。しかしいつ再び降り始めるかわからないので、大はらえに先だって神官を先頭に行列をつくって行う茅の輪くぐりは中止し、参拝者それぞれで茅の輪くぐりをしてもらってから、拝殿で大はらえだけ行った。
参拝者が30日は300人、29日でも100人近くを数える年もあるが、雨のせいで参拝者はまばら。大はらえもいつもは拝殿の前で行うところ、参拝者が少なく雨の心配もあるので拝殿の中で行い、罪やけがれを払ってもらった参拝者はチガヤと菓子を受け取った。30日も午後8時から大はらえを行う。
(佐藤)