7月4日に公示された参院選の新潟選挙区(改選数1)に無所属で新人の打越さく良(ら)氏(51)、自民党で現職の塚田一郎氏(55)、N国党で新人の小島糾史氏(43)の3人が立候補した。打越氏と塚田氏は4日、燕三条地域に入って街頭演説を行い、それぞれ支持者ら100人前後を集めた。
打越氏は午前11時半から三条市・イオン三条店前で街頭演説を行った。打越氏は生活が厳しい人に影響が大きい消費税増税の阻止、中央から押し付けの最たるものが柏崎刈羽原発として現政権が「地方の声に耳を傾けているとは言えない」と批判。与党は農業に関心がなく、農業者戸別所得補償制度を復活させるした。
6月18日に新潟県弁護士会に登録し、「新潟に骨をうずめる覚悟がある。新潟県生まれ、新潟県育ちがなんでそんなに重要なのか。重要なのは新潟県皆さんのために尽くす、皆さまのために働くこと」と訴えた。菊田真紀子衆院議員、西村智奈美衆院議員、森裕子衆院議員が応援演説を行った。
塚田氏は午後0時半から燕市・イオン県央店前で街頭演説。国会議員としての初仕事が被災者生活支援法の改正で、中越沖地震からの復旧、復興、五十嵐川の河川改修事業、大河津分水路の抜本的な改修などに取り組んだ実績や2020東京五輪パラリンピックでの燕市の洋食器の使用、国道116号バイパスの建設が順調に進んでいることなどを話した。
「皆さまからの声を市長から国政に届けていただき、それを実現するのが新潟の選出の国会議員の仕事じゃないですか」。討論会では打越氏から「新潟に地に足がついた具体的な政策を残念ながら何も聞けなかった」と指摘し、「新潟生まれ新潟育ち塚田一郎、愛する故郷の子どもたちの未来のために全身全霊を傾けてこの戦いに臨む」と訴えた。ほかに細田健一衆院議員、鷲尾英一郎衆院、鈴木力燕市長、国定勇人三条市長、桜井甚一県議が応援演説を行った。
塚田氏の演説に集まったのはほとんどが男性でそれも業界関係者が多かったのに対し、打越氏は女性の方が多く業界の人は少なく、好対照だった。
(佐藤)