7月9日午後7時から燕三条地場産業振興センター・リサーチコアで開かれた参院選新潟選挙区(改選数1)で3選を目指す自民党現職の塚田一郎氏(55)の個人演説会に世耕弘成経済産業相が演壇に立った。
世耕氏はまず塚田氏について「参議院の大切な同志」、「塚ちゃんと言う関係」で野党時代から政権奪還など参議院でいろいろ仕事をしてきたと親しい間柄をアピール。自身の選挙運動を差し置いて応援に来ており、「この熱い思いを皆さんに訴えたい」。
燕三条はものづくりのまちで、最近もステンレス製のダッチオープンが発売されて買おうと思っていることも話した。
塚田氏が3選を目指す参院選で「経済政策の継続性を皆さんからわれわれに与えてほしい」。政府はG20で無理だと言われた共同声明をまとめて「今まさに日本は外交の世界の中心にいる」、「世界の期待がある」、そして韓国への輸出制限も行い、「外交面でも日本の取り組みに継続の力を与えてほしい」と求めた。
「塚田先生に継続の力を与えるということは、安倍政権、日本の政治、そして日本の経済、外交政策に継続の力を与えていただくのと同じことになる」とし、忖度(そんたく)発言については「今回、大きな教訓を得た。はっきり言ってあれは失敗だった。しかし犯罪を犯したわけではない。もう一度、出直しのチャンスを与えてやっていただきたい」と述べた。
ふるさとの役に立てるだけの力をもった、その知恵をもったと思えるのは15年たってからで、塚田氏をこれまで12年、育ててきた。塚田氏は「人間としていろんなことを学んで大きくなった。ぜひとも塚田一郎さんに3期目、皆さんに恩返しをするチャンスを与えてやっていただきたい。そのことをわたしは自分の選挙を捨ててお願いにきてますので、なんとしてでも聞き届けていただきたい」と求めてしめくくった。
300人以上が来場して会場の外まで人であふれた。各地を応援に回る世耕氏は会場へ入るとすぐにあいさつし、終わると駆け足で退場した。