2020年東京五輪のロシア代表候補を含むロシア体操男女チームの7月11日から新潟県加茂市の加茂市体操トレーニングセンターで事前合宿を始めた。
合宿に訪れたのは男子10人と女子14人の選手にスタッフを含め54人。11日は午前10時から地元の園児も参加してチームを歓迎した。藤田明美市長は「この選手たちが秋の世界選手権や来年の東京五輪で活躍し、すばらしい成績をあげてくれることを期待する」と述べ、チーム代表団長でヘッドコーチののロジオネンコ・アンドレイさん(77)は「両国の友好を保つように頑張りたい」と話し、藤田市長からヘッドコーチに花束、ヘッドコーチから藤田市長にチームのキャップととロシアの木製人形マトリョーシカをデザインしたTシャツを贈った。
記念写真を撮ってさっそく加茂市体操トレーニングセンターで練習を行った。チームは7月30日までの約3週間、滞在して休養日を除く毎日、練習する。14日を除く11日から17日までの毎日午前10時から午後1時半まで練習を公開するので誰でも見学できる。。ロシアは3年前のリオ五輪で8個のメダルを獲得。参加選手には昨年の世界体操選手権大会個人総合の金、銅のそれぞれメダルをとった選手も含まれており、世界トップレベルの選手を肌で感じることができる。
2017年夏にロシアの視察団が九州共立大学と順天堂大学も視察したなかで加茂市体操トレーニングセンターを合宿先に選んだ。加茂市体操トレーニングセンターは、日本代表チームや北京五輪に向けたドイツの女子チームの合宿にも使われたことがある。
2006年に建設されたが、合宿が決まったのに伴って設置されていた床、跳馬、あん馬、つり輪などの器具すべてを東京五輪使用器具に入れ替えた。入れ替えの時期が迫っていたいのでちょうどいい更新のきっかけにもなり、器具入れ替えに建物の改修も含めて約6,700万円を投じて施設を整備した。
チームは1年後の今ごろにももう一度、今度は東京五輪の直前合宿を行う。初日の練習が始まるとヘッドコーチは器具や施設の状態を細かくチェックし、改善点などを加茂市の担当者に要望していた。藤田市長は「まずは練習に集中していただき、せっかくなので市民が見学する機会ももらった。(東京五輪が)いよいよなんだなという気持ちが高まってきた。ロシアチームを頑張って応援したい」と話した。
(坂井