新潟県立三条高校美術部OB会有志による師弟展「三条高校美術部『堀田正(ほりた ただし)と教え子たち』学び舎から」が7月13日(土)から21日(日)まで長岡市の美術用品販売店「アート四季」(城内町3-2-2)で開かれている。
10年にわたり三条高校美術部で部員を育てた見附市の彫塑家、堀田正さん(71)と女性3人の教え子の作品合わせて52点を展示している。堀田さんは高校教諭を定年退職すると長岡造形大学非常勤講師・特任教授、14年から長岡市の専門学校北陸学園の講師を務めている。
堀田さんの作品は油彩やブロンズ、テラコッタ、陶など20点。燕市に住む燕市職員の松井寿子(まつい ひさこ)さん(34)の日本画など12点。三条市出身の長岡市に住む坂井友美(さかい ともみ)さんのアクリル画7点、東京都に住み鍛金を手掛ける渡辺葉月(わたなべ はづき)さんのアルミニウムの造形作品12点を展示している。
三条高美術部OB会として堀田さんの自宅で新年会を開いている。多い年は10人以上が集まる。堀田さんの教え子たちの交流が世代を超えて広がった。初日13日はレセプションパーティーが開かれ、OBなど20人ほどが集まった。
レセプションには、長岡造形大の豊口協教授や三条高校同窓会会長のツインバード工業・野水重明社長も出席。あいさつで堀田さんは「自分の発表もまだまだ頑張るが、自分がかかわった教え子たちも今はもうライバルと思っている。この3人の作家を長岡という地で紹介してデビューさせ、今後につなげてほしいというのも今回、わたしの大事な使命だと思っている」。「これからも若く作品をつくっていきたいと思う。きょう来てくれた皆さんとともにアートを生活の中で楽しめればいいなと思うのが偽らざる今の心境」と話し、創作に対する情熱は今も変わらない。
あいさつのあとも「(教え子に対して)上からの目線ではない。すごいすごいと思って。でもこのやろう、こいつらに負けてたまるかと思いながらも、やっぱり自分では負けらんない気持ちでやっていないと自分に甘くなっちゃう」、「きのうきょう、やってるような日曜作家じゃなくて、みんなプロの指導を経験して10年以上たってるわけなので立派なもんだと思っている。ますます感化を得ているのが現状」と最大級のほめ言葉。「できたら今度は1回、三条でもやりたいなと思っている」とも話した。
毎日午前10時から午後6時まで開場、入場無料。