21日投開票が行われた参院選の新潟選挙区(改選数1)で、無所属で新人の打越さく良氏(51)が自民党で現職の塚田一郎氏(55)を破り初当選を確実にした。
打越氏は野党統一候補として出馬し、新潟4区の菊田真紀子衆院議員をはじめ、森裕子参院議員、西村智奈美参院議員の「越後の3人娘」が全面的にバックアップした。
塚田氏は新潟生まれ、新潟育ちと地元出身をアピールし、安倍首相が2度にわたって新潟入りしたほか、自民党の重鎮が次々と応援に駆けつけた。
忖度(そんたく)発言が勝敗に影響したのは間違いない。忖度した相手との安倍首相や麻生太郎副総理も火の粉がふりかかるような大きな問題となり、やはり有権者の忖度発言に対するアレルギーは強かったようだ。
開票が始まる直前に自民党関係者から意外と大きな差で打越氏が勝ち、午後10時には打越氏の当確が出そうだとの情報があったが、その通りの結果だった。
勝利を受けて打越氏は「この勝利は皆さんの勝利」とし、です。ありがとうございます。この新潟選挙区での選挙は権力にすりより上ばかり見るそんたく政治か弱い人が自己責任と切り捨てられず地方がないがしろにされないともに咲く政治家、だれひとり取り残さない政治か、それが問われた選挙。後者が選択されたということは、この新潟そして日本のために希望となる選択だった」と話した。
塚田氏は敗戦を受けて「私自身の発言により大きなマイナスからのスタートとなった」とし、それでも多くの支援で「最後の最後まで厳しい戦いではあったが激戦という形で戦わせていただくことができた」と感謝。「多くの県民の気持ちをしっかりと受け止めて引き続き愛するふるさと新潟のために研鑽(けんさん)努力を積んでまいる」と述べた。
(佐藤)