新潟県三条市が上須頃地内に整備する4年制の実学系ものづくり大学「(仮称)三条技能創造大学」の校舎棟建設工事の安全祈願祭が7月22日行われ、2021年4月の開校に向けて無事完成を願った。
建設現場は、同大学と一体で2020年度開設予定の医療系高等教育機関「(仮称)三条看護・医療・歯科衛生専門学校」の建設が行われていて危険なため、祈願祭は建設現場に近い燕三条い地場産業振興センターで行われた。
施工業者が主催し、発注者の三条市、県議や市議などの来賓、設計及び施工管理の株式会社佐藤総合計画、施工の水倉・小柳桑原、ユアテック・斉藤・大原、本間・長谷川テクニカル、ケンオウ・新潟断熱、サンライフ・山本の各特定企業体から68人が出席。八幡宮の藤崎重康宮司を斎主に神事を行った。
国定勇人市長はあいさつで、人口減少と少子高齢化に伴い三条市でも高校卒業後の進学などで若者の市外、県外への転出が人口減少の大きな要因となっており、三条市の基幹産業ものづくりの分野でも高齢化や後継者不足の問題が浮き彫りになっていると話した。
こうした問題に対応するため若年層の転出抑制と地元企業の持続的発展に寄与できる人材の供給基盤の確立を図ろうと三条技能創造大学の開設に向けた取り組みを進めてきたことを述べ、関係者に感謝し、工事の無事完成を願った。
施工業者を代表して株式会社水倉組の水倉直人代表取締役が「当地区の核となる大学の建設に参加できて大変ありがたく、気合も入っている」、「地元の企業として、企業のプライドと技能創造大学という名に恥じることなく施行者各社の技術を最大限に発揮して引き渡したい」と謝辞を述べた。
(坂井)