田上ベースボールクラブが学童軟式野球全国大会へ (2019.7.26)

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新潟県田上町が拠点の小学生野球チーム「田上ベースボールクラブ」(団員21人)は、“小学生の甲子園”とも呼ばれる高円宮賜杯第39回全日本学童軟式野球大会の新潟県予選会で初優勝し、県内約300チームの頂点に立った。新潟県代表として8月18日から23日まで都内で開かれるの全国大会に出場する。

佐野田上町長を表敬訪問した田上ベースボールクラブ
佐野田上町長を表敬訪問した田上ベースボールクラブ

田上ベースボールクラブは、田上町内にあった3つのチームが合併して2008年に創設された町内唯一の小学生野球チーム。4月に始まった加茂地区予選会、中越地区予選会と勝ち進み、新潟県予選会に進出。準々決勝でNSジュニアを2-0、準決勝で五戦ドラゴンタイガースを4-3で下し、6月23日行われた決勝では真木山野球スポーツ少年団に1-0で完封勝ちし、優勝した。

この大会は、運動会に日程が重なって主力選手を欠くことも多く、これまでは中越地区予選会止まりだったが、今回は大会を優先してベストメンバーでのぞんだ。団員は田上小と羽生田小だけで構成し、両校合わせても児童数は500人足らずと限られるなかでの快挙だ。

7月25日、団員や監督はユニホームを着て田上町役場で佐野恒雄町長を表敬訪問した。佐野町長は全国大会へ遠征する選手や監督1人につき1万円のほう賞金を主将の羽生田小6年河住柊哉君に手渡した。

佐野町長からほう賞金を手渡す
佐野町長からほう賞金を手渡す

佐藤町長は花角英世知事に会ったときに「まるまる田上っ子が県を代表して全国大会に行くと話したらびっくりした」と話した。佐野町長は応援しようと新潟県予選会の準々決勝と決勝を観戦した。決勝で7回の裏を守りきれば優勝の場面に「本当に肝を冷やすような場面があったが、冷静なピッチングをして見事、優勝を決めた。久しぶりに感動を覚え、興奮した」と言い、「万全の体調で試合に臨んでほしい」と全国の舞台での活躍に期待した。

副主将の田上小6年藤田悠蔵君は「日ごろの練習の成果をしっかり発揮し、東京で悔いのない野球をしたい」、同じく副主将の田上小6年兵田雅隆君は「今まで練習してきたことを精一杯、発揮し、新潟県の代表として応援してくださる方々の期待に応えられるよう心をひとつに優勝を目指して頑張ってくる」と話したほか、一人ひとりの選手が全国大会での目標などを発表した。

田上町ベースボールクラブはとくに怪物と言われるような選手はおらず、全員の総合力が強みだ。全国大会には全国から51チームが出場し、田上ベースボールクラブの初戦は、8月19日に明治神宮野球場で千葉県代表の豊上ジュニアーズと対戦する。豊上ジュニアーズは選手72人、コーチ30人の大所帯の名門チームだが、全員野球でぶつかる。出場選手は次の通り。

  • 河住 柊哉(捕手・羽生田小6年)
  • 藤田 悠蔵(投手・田上小6年)
  • 清水 良慶(捕手・羽生田小6年)
  • 久保田 成海(内野手・羽生田小6年)
  • 兵田 雅隆(内野手・田上小6年)
  • 西潟 匠真(内野手・田上小6年)
  • 染谷 崇史(内野手・田上小6年)
  • 菅家 琉磨(外野手・羽生田小6年)
  • 矢部 利功也(外野手・羽生田小6年)
  • 小林 蒼右(外野手・羽生田小6年)
  • 西澤 航大(外野手・羽生田小4年)
  • 金森 徹心(外野手・羽生田小4年)
  • 小柳 舜(外野手・羽生田小4年)
  • 渡辺 桜羽(外野手・羽生田小5年)
  • 藤田 彬藏(外野手・田上小3年)
  • 小柳 洸葵(外野手・羽生田小2年)
  • 吉田 繕(外野手・田上小3年)
  • 青木 麻那(外野手・羽生田小2年)
  • 近藤 凜空(外野手・羽生田小2年)
  • 中野 達稀(外野手・羽生田小2年)
  • 吉田 覚(監督)
  • 染谷 誠(コーチ)
  • 小林 俊之(コーチ)
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