新潟県弥彦村で7月25日、国指定重要無形民俗文化財を含む弥彦燈籠(とうろう)まつりが行われた。三条で最高気温33.4度の厳しい猛暑のなか、日中は燈籠駅伝大会、子ども燈籠押し、芸妓連花燈籠、お欅(ケヤキ)引、夜は大燈籠巡行や奉納花火大会で終日、盛り上がった。
弥彦燈籠まつりは、いにしえから続く弥彦神社の夏の大祭。そのなかで行われる「弥彦神社燈篭おしと舞楽」は、1978年(昭和53)に国指定重要無形民俗文化財に指定されている。
前日24日の前夜祭に続いて、25日は弥彦村民が1年で最も熱くなる燈籠祭。燈籠押しには13の講中が参加した。大燈籠は角棒を格子に組み合わせて造花で飾り、火をともす。
各講中は午後7時から順に拝殿前で参拝して大燈籠をもんでから宿下がりで、いったん温泉街のそれぞれの宿へ向かった。宿では、各講中による木遣り、たる太鼓、よさこいソーラン踊り、一宮甚句の踊りなどが同時並行で行われる。
そのうちに温泉街の空を花火が焦がし始めると、今度はボーイスカウト西蒲原第七団の鼓笛隊を先頭に県下山岳人により弥彦山頂より御神火をいただいて松明(たいまつ)を手に下山する弥彦山松明大行進が温泉街を進む。てんこ盛りなさまざな催しに目を奪われ、一夜限りのテーマパークが出現する。
それからあらためて大燈籠と地元氏子による小田楽燈籠が神歌楽、天犬舞の舞堂、宮司、神職、役員総代らがお供の行列に加わる2基のみこしを中心に渡御を行い、温泉街から参宮通りを進んだ。
24日の前夜祭にあわせて弥彦駅前広場「湯のわ」で「EDAMAME 夏まつり」を開いたスクウェア・エニックスのYouTubeチャンネル「EDAMAME Arcade Channel(エダマメ・アーケード・チャンネル)」に出演したユーチューバーのトム&カブキン、女性コスプレーヤーの「えなこ」さん、えなこさんが所属するPRエンタープライズの社長の「よきゅーん」こと乾曜子さんも燈籠押しに参加した。
猛暑とはいえ、天気の心配はなく、夏本場の猛暑。人出も多く、関係者も「やっぱり天気がいいと人出も多い」と、熱気を喜んでいた。
(佐藤)