新潟県三条市三条地区の夏まつり「第15回三条夏まつり」が8月2日、開幕。盛夏の猛暑のなかで夕方の凧と凧ばやし踊りパレード、続いて夜は市民民謡踊り流しで盛り上がった。
三条夏まつりは、3日の三条総踊りと三条夏神輿に大花火大会、4日は東三条、一ノ木戸、昭栄通りの市内3商店街で開かれる商店街夜店市と、ほぼ例年通りの内容で3日間にわたって開かれている。
本寺小路入口に本部席を設置し、三条夏まつり協賛会会長の兼古耕一三条商工会議所会頭が開会宣言し、一ノ木戸小児童による「三条凧ばやし」のオープニング演奏でスタートした。
凧と凧ばやし踊りパレードは、一ノ木戸小、裏館小、嵐南小の3校の児童約450人と三条凧協会約500人の合わせて1,000人近くが参加。商店街の大通りは、裏館小と嵐南小の児童が交互に演奏する「三条凧ばやし」がスピーカーから流れ、児童たちは三条凧ばやしを踊り流し、凧協会は色とりどりの六角巻凧を掲げパレードした。
嵐南小は、昨年まで統合前の四日町小、条南小、南小の3つの小学校のはっぴを着用していたが、ことしは新調した嵐南小のそろいのはっぴで初めて参加。えりに「嵐南学園」と「嵐南小学校」の文字、背中にヒメサユリをデザインした校章が入り、あわせて新しく作った「嵐南小学校」の凧を掲げた記念すべき夏まつりとなった。
この日の三条の最高気温は33.5度の猛暑で、午後6時になっても30.6度の暑さ。立っているだけでも汗がにじむなか、きびきびと踊る児童や凧協会のパレードに、沿道観客が声援を送り、少しでも涼しくなるようにと商店主が打ち水で応援していた。
市民民謡踊り流しは、企業・団体や市民など約2,000人が参加し、「三条音頭」、続いて「三条おけさ」を踊った。かつては一ノ木戸商店街まで踊りの輪が延びたが、ことしは昭栄大橋の手前まで。100人以上の参加を予定していた団体のキャンセルもあり、規模的にはやや寂しかった。
ことしの長岡花火の2、3日は、最も人出が増えると思われる金、土曜に当たった。ただでさえ長岡花火の人気は全国的に高まっており、ことしは「人が多過ぎる」と長岡市職員も驚くほど。長岡花火に足を運んだ市民も多かったのか、見物客も少なめな印象だった。
日が落ちた午後7時でも三条の気温は29.7度とやっと30度を割った。踊り始めてすぐに汗びっしょりだった。給水所を設置し、「三条音頭」と「三条おけさ」の間に休憩時間を設定していたが、休憩時間を待てずに給水所で水を補給する人もいた。
一方で、三本締めで踊りを締めくくると冷えたビールを飲みに本寺小路へ直行する人もいた。